DJ chefの工務店日記

元コックの工務店マンの日々をBroadcast

いい音楽体験をしよう

友達の村上彩乃ちゃんがFacebookで紹介してくれていた

『2017年に国民的ヒットが出なかった理由と2018年に起こること』

という「現代ビジネス編集部」の記事がおもしろい

去年の音楽シーンを引き合いに出しつつ、今年の音楽シーンを占うスタイルで元号も変わるこれからに思いを馳せている

どこを切っても、いろんな思いが湧き上がるんだけど、3ページ目の『90年代リバイバルの功罪』の中から、少し長いけど引用します
『柴 僕も90年代に青春時代を過ごした人間ですけど、安易なリバイバルには警鐘を鳴らしたい気持ちはありますね。
宇野 これもちょっと、日本と海外を同一線上では語れないと思うんだよね。
アメリカやイギリスでは、スミスでもキュアーでもニルヴァーナでもいいけれど、80年代や90年代のポップカルチャーが基礎教養のように多くの人から共有されているじゃない? ちゃんと若い人の間でも聴かれ続けてきたし。
でも、結局、日本だとサブカルの狭い世界の話に終わっちゃいがちで。そこを渡るのは、なかなか危うい橋だと思う。』

実にその通りで、この件は日本ではまだ本格的なミュージックシーンが確立されてないことを象徴しています
つまり、音楽はまだ残念ながら、単なる消費財でしかない
もっと身近にいい音楽体験があればいいのに、と思います

いや、あるんだけど、選択肢として選ばれていないというぼくの話に村上彩乃ちゃんは

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と言う

僕はそんなに難しくないと思っていて

きっかけはなんでもいいけど、音源はちゃんと購入するとか、パッケージで購入すれば歌詞カードの後ろにはメインアーティスト以外のバンドやサポートメンバーの情報もあるし、プロデューサーの名前も出てる

ずっと見てれば、好きな音楽には傾向があるから「あ!」同じミュージシャンだ!プロデューサーだ!となってつながりみたいなものが見えてくると楽しい
もちろんライブに参加することもアーティスト活動の応援になるし、フェスに参加すれば、名前だけは知ってるアーティストの良さに気づくこともある


そして音楽と密接に関わってると、(おおげさにいうと)人生にちょっとつかれた時に、そっと助けてくれたりすることがある
単純なフレーズが、メロディやビートにのることで深く刺さる、そして新しい気持ちや考えば芽生えることがある
そういう体験を音楽はもたらしてくれる、というのを多くの人に経験してほしいものです

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ということで、昨日はZepp Tokyoに行ってきました

20年前のライブのフィルムコンサートです
アーティストは佐野元春
1994年デビュー以来のハウスバンドを解散し、ネクストステージへの宣言をしながら、当時のミュージックシーンの売れ筋の対極をルーツに持つミュージシャンを引き連れてアメリカ・ウッドストック
彼の地で連日レコーディングスタジオに訪れるレジェンドたちとセッションを繰り返しながらアルバムを作り、プロモーションツアーをしました
そのアルバム製作ドキュメンタリーとツアーファイナルの映像をZepp Tokyoで見届けてきた次第です
今の気分は…
Music makes timeless atmosphere!
いい音楽は時空を超えて、孤独を救う
そんな感じ

1997/10/18アルマジロ日和(アルバム'BARN'曲のみを演奏するプレツアー)

1998/3/29'BARN' TOUR FINAL@大阪城ホール(アルバムツアーファイナル)
そして昨日2017/1/16再現フィルム(1998/3/29'BARN' TOUR FINAL@大阪城ホールのライブフィルム)
20年の時を超えて、そのすべてを目の当たりにすることができたこと
そしてそのすべてを竹馬の友と共にできたこと、ほんとうに嬉しく、楽しい時間でした!

音楽は時空を超える

時空を超える音楽を選ぶ

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 僕が佐野元春の音楽に触れたのはおそらく小学生時代の'SOMEDAY'(1981年発売なので、僕は当時7歳)だったと思う

そして1989年発売のアルバム'ナポレオンフィッシュと泳ぐ日'のCDを入手した時から、僕のフェイバリットアーティストで居続けてくれている

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いい時も、そうじゃない時もそばにあって、時に導かれ、時に寄り添って、時に思い出して、時にはしゃいで

そんな音楽と出会えたこと、心から嬉しく思う

多くの人にとって、そんな音楽体験があって欲しいし

そんな状況が当たり前になった時、日本の音楽シーンも『ポップカルチャーが基礎教養のように多くの人から共有されている』状態といえるのだろうと思う

これからもいい音楽体験をしよう

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で、現在発売中のライブチケット情報♪
(画像クリックでSOONERS広報担当:ガジャG(Per)のFBページにジャンプ)

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SOONERSはアコースティックギターカホンの2マンで、身の回りの日常から子供たちの未来や夢まで、幅広く魅力的なメロディ、演奏、歌声がハーモニーする兄弟ユニットです

最初の出会いは青葉台の音楽番長こと新谷さん率いる「セミチャームドライフアソシエイツ」プロデュースの「青葉台BGM」でした

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富士ソーラーハウスの前で数曲奏でてくれました

ほんの5曲くらいだったけど、とても響く音楽、そしてミュージシャンの2人の人柄も素晴らしいコンビでした

このときをきっかけに彼らのライブに数度足を運び、この次の「青葉台BGM」では、富士ソーラーハウスの駐車場にステージを組み、4組のアーティストがフェス形式で青葉台商店街に音楽を届けてくれました

 

「音楽は力、今君は、それを手にしている」
これは1992年TDKのカセットテープのCM
佐野元春のフレーズだけど
それは今も変わらないか、不安定な時代の今だからこそ、価値ある音楽は救いから共通言語へ
世代ごとに、個人によって、与えられてる居場所によって受け止め方が変わったとしても、力としてますます存在感は増してるんじゃないだろうか
音楽は文化であり、彼らはたまたまだけど、僕らが暮らすこのエリアを活動拠点とし、家庭を営み、ミュージシャンとして生きるリアリティを抱える
そして彼らのライブにはいつも親や子供たちといった世代を超えたサポートがあって、彼らはそれをとても大事にしています
とても今らしくもあり、これからの音楽のあるべき姿を体現してると思う
そしてそこに未来が宿っている

さぁ、一緒にいい音楽体験しようよ